独立行政法人国際協力機構(JICA)NGO等提案型プログラム

国際協力・地域づくりの現場で必須

「地域のお作法」発見方法

「地域のお作法」を知っていますか?

地域独自の決まり・ルールのことです。

 

民主体の地域開発・まちづくりを進めるには、地域コミュニティ、特に「地域のお作法」を理解することが不可欠です。

「地域のお作法」の多くは明文化されていない一方、地域の人々にとっては最も重要なものだからです。

本プログラムでは「地域のお作法」とは何かを理解し、習得方法を知ることで、地域コミュニティ理解を深め、国内外を問わず住民主体の地域開発・まちづくりを円滑に進めるための根幹を学びます。

 

これまで開発で住民の巻き込みに苦労してきた方、今まさに地方でのまちづくりに悩んでいる方、これから住民とともに地域開発を行う予定の方、「地域のお作法」について学び、地域開発を円滑に進めるためのノウハウを身に付けませんか?

◆NGO等提案型プログラムとは

泉京・垂井の「揖斐川流域で学ぶローカル・ガバナンス(地域のお作法)発見方法」は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の2020年度全国展開NGO等提案型プログラムとして採択されました。各地域や分野によって異なるNGO等のニーズへ細やかに対応しながら、能力強化を図るとともに、NGO等間ネットワーク機能の向上や活性化にも併せて寄与できる研修等のプログラムを3年間にわたって実施します。

*詳細は以下のJICA HPよりご確認いただけます。

https://www.jica.go.jp/partner/ngo_support/ngo_proposal/index.html

 


■オンライン説明会


3~5月に実施したオンライン説明会の動画です。プログラムの詳細説明や2022年度修了生のお二人のお話です。

 

 

■プログラムによって得られること

☆新しい土地に入る時、移住前から移住後に、地域の人から何を聞いて自らはどんな準備をして、具体的に何を行えばよいのか計画を立てる能力が身につきます。

☆これまで別の地域に移り住む経験のない方が、疑似体験でき、視野が広がります。

☆どのような立場であっても、相談を受けるような仕事をされている方が、表面的なことや相談ごとだけではなく、なぜその相談に至ったのか背景まで聞き出して深く理解することができます。

☆田舎に住んでいても、周囲との関わりが希薄でどこから入っていったら分からないという場合のヒントが得られます。

☆ヒアリングによるニーズと実際のニーズのギャップが生まれる理由や、それを解消する方法を実践で学べます。

☆自分が具体的に考えている活動について、経験豊富な講師陣から具体的なアドバイスをもらうことができます。

■受講対象者

■研修の目的


国際協力、地域づくりを学びたい方、関心がある方、実践中の方

 

例えば、

・NGO・NPOスタッフ

・JICA海外協力隊(OG、OBも含む)

・地域おこし協力隊(OG、OBも含む)

・開発コンサルタント等職員

・上記を志向する方

・教員、高校生、大学生、大学院生   など

国際協力、地域づくりの現場で必須である「地域のお作法」を習得し、現場で応用できる力を身につけること。


■概要


入門 2023年6月〜8月 オンライン講義

地域のお作法の重要性

・メタファシリテーション入門

 ・途上国の地域開発と日本

・「地域のお作法」とは

 

実習 2023年9月〜10月 フィールドワーク・現場実習

地域のお作法の実習

・福岡県矢部川流域フィールドワーク

・揖斐川上流域現場実習

 

応用 2023年9月〜11月 オンラインサポート・実践

参加者各自の実践

・実践計画の立案

・オンライン相談

・地域行事への参加

→修了証の授与


■定員

・30名程度

・定員を大幅に上回る場合は、プログラムに全日程参加が可能な方を優先します。

また、応募時に提出していただく「志望理由」で、志望者と本プログラムのニーズが合致しているかを確認します。

■受講料

受講料は無料です。

・フィールドワーク、現場実習地の最寄駅までの交通費や研修期間中(前泊・後含む)の宿泊代等は受講者の負担となります。

・オンライン講義での通信機器等は各自でご用意ください。

■受講申し込み

応募期間:

2023411日(火)第一次締め切り

2023415日(金)までに受講可否をお知らせします。

2023516日(火)第二次締め切り

20235月20日(土)までに受講可否をお知らせします。

202369日(金)第三次締め切り 

202369日(金)までに受講可否をお知らせします。

 

応募方法:

志望理由を応募フォームGoogleフォーム)からご提出ください。

 

■プログラムの流れ

①オンライン講義

2023年6月10日(土)、7月8日(土)、7月22日(土)、8月5日(土)、8月19日(土)全5回(計27時間)

内容:途上国と日本の「地域のお作法」の共通項や重要性、メタファシリテーション入門などを学び、現場実習に備えます。

講師:神田浩史(NPO法人泉京・垂井副代表理事)、和田信明(認定NPO法人ムラのミライ海外事業統括)、原康子(認定NPO法人ムラのミライ研修事業チーフ)、菊本舞(岐阜協立大学経済学部・准教授)

*メタファシリテーションとは「ムラのミライ創始者である和田信明が途上国の援助の現場で生み出し、現代表の中田豊一が手法として使えるように体系化したものです。」(ムラのミライ ホームページより)。

 

②フィールドワーク(福岡県矢部川流域)

2023年9月23日(土)

内容:日本の地域社会の抱える問題を体感しながら、「地域のお作法」の重要性を学びます。

講師神田浩史(NPO法人泉京・垂井副代表理事)、芝田良倫(一般社団法人ワン・ヘルス・クリエイツ)、大久保誠子(一般社団法人ワン・ヘルス・クリエイツ)

 

③現場実習(岐阜県揖斐川流域)

2023年10月7日(土)〜9日(月祝)2泊3日

内容:揖斐川流域の地域の人たちと対話するプロセスを経験しながら、「地域のお作法」の発見方法を学びます。

講師:神田浩史(NPO法人泉京・垂井副代表理事)、田中正敏(旧坂内村村長)、永田麻紗子(呉服屋ラポラポラ・スープ屋さん)、三好直子(JICA海外協力隊・技術顧問) 、和田信明(認定NPO法人ムラのミライ海外事業統括)、原康子(認定NPO法人ムラのミライ研修事業チーフ)、保井円(宿屋揖斐川オーナー)

 

④フォローアップ

2023年9月〜11

内容:プログラムの受講者からオンライン相談を適宜受け付けます。一連のプログラムで得られた「地域のお作法発見方法」を試行する場を紹介するほか、フィールドでの実践やそれらに伴う進路についての相談も受け付けます。個別相談になります。お気軽にご相談下さい。

例;

・プログラムを通してわからなかったところを質問をしたい

・今回のプログラムで学んだことを言語化したい

・今回の研修を現場でどう活かせばいいのか相談したい

・ご自身がこれから取り組まれる事業で解決したい課題がある

・現場実習の内容や準備の進め方について意見を聞きたい

・相談する内容がはっきりあるわけではないが折角の機会なので利用したい

講師神田浩史(NPO法人泉京・垂井副代表理事)

 

⑤3年間の受講生交流会

2023年12月2日(土) 場所:岐阜県垂井町

①オンライン講義

開発途上国と日本の「地域のお作法」の共通項や重要性、メタファシリテーション入門などを学び、現場実習に備える。

②フィールドワーク

日本の地域社会の抱える問題を体感しながら、「地域のお作法」の重要性を学ぶ。

③現場実習

揖斐川上流域の地域の人たちと対話するプロセスを経験しながら、「地域のお作法」の発見方法を学ぶ。


■昨年度受講生の声

・メタファシリテーションの講義内容について、日常生活の中で実践できるような内容でとても勉強になり、「地域のお作法」について  は、今まで気が付かなかった視点や各地域の情報や「地域のお作法」について詳しく知ることができたため、とても満足度の高い講義でした。

 

・刺激的な学びがあり、ブレイクアウトルームでは受講者同士が学び合う場があり大変充実していました。度々メタファシリテーションの手法が頭によぎります。日常にも活かしたいです。また、遠方での開催の中でも、移動やコロナを気にせずオンラインで講義を受けられ、様々な地域の参加者とも意見交換ができた点がよかったです。

 

・オンライン講義では、「地域のお作法」について考えたり、メタファシリテーションの技術を知ることができました。フィールドワークでは魅力的な方々の活動地を訪問して肌で感じることができました。そして現場実習ではその地で暮らす人々の繋がりをこの目で見ることができ、自然の豊かさと共に生きている様子を知ることができて本当によかったです。またオンライン相談では神田さんのお時間を頂きゆっくりお話しすることができて、考えを広げることができました。

 

・これだけ多彩で経験豊富な講師陣からお話を聞ける中で、JICAからの補助とはいえ、参加費無料での研修に参加できたこと、大変贅沢な機会だったように思っています。大変感謝しています。

 

・本当に参加をして良かったです。土地の豊かさ、人の優しさ、生きるということを考えさせられました。揖斐川町、垂井町にもまた伺いたいと思います。私には皆さんや地域が輝いてみえました。これからも交流を続けていけたら嬉しいです。

 

・プログラム受講して多様な活動、多様な人柄の方々と交流でき、それぞれの立場でメタファシリテーションを使って課題に向かいたいと思ってみえることを知り何より刺激を受けました。自分だけだと狭い視点でしかみてないこともわかり、違う視点の方の意見は参考になりました。垂井観光もでき、部屋でのおしゃべりも、食事中も忘れがたいものになりました。

 

■よくある質問(Q&A)

Q. 国際協力の経験がなくても、NGOにかかわっていなくても受講できますか?

A. はい、住民主体の地域開発・まちづくりに関わる意思をお持ちであれば、どなたでも受講いただけます

 

Q. オンライン講義とフィールドワークに参加しないと、現場実習には参加できないのですか?

A. 現場実習はオンライン講義とフィールドワーク両プログラムにリアルタイムで参加された方を優先します。ただし、現場実習の応募者 が定員を下回る場合に限り、受講者を追加募集します。

  なお、フィールドワークはオンライン講義の参加を前提としています。

 

Q. オンライン講義やフィールドワークにどうしても参加できない場合はどうすればいいのですか?

A. オンライン講義はリアルタイムでの参加を推奨していますが、どうしても都合が合わない場合は動画視聴も可能です。

  フィールドワークは動画視聴による受講を認めます(一部行程を録画予定)。また、オンライン講義のみのご参加も可能です。

 

Q. 修了証とは何ですか?

A. 全行程を修了した受講者には修了証を発行します。就職活動等にご活用ください。なお、JICA海外協力隊やNGOへの応募時に有利になることを保証するものではなく、各団体の判断によります。